『星のカービィ ロボボプラネット』の音楽

キーボードマガジン7月号がゲーム音楽特集でして、ゲーム音楽の作曲家インタビューが多数掲載されていたのですが、中でも『星のカービィ』のHAL研究所石川淳さん、安藤浩和さんの記事がうれしいです。

Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2017年7月号 SUMMER (CD付) [雑誌]

Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2017年7月号 SUMMER (CD付) [雑誌]

 

 HAL研究所のこのお二人に関しては、こちらの記事で解説されています。

dougin-1809.hatenablog.jp

 

記事にありますとおり、あまりインタビューなどの記事が存在せず(最近はニコニコ生放送に出演されていましたが…!)しかもキーボードマガジンということで経歴や作曲のプロセス等かなり密度の濃い踏み込んだ話まで掲載されていてとても興味深いものでした。

 

近年の作品は安藤さんのちょっと難しいコードを使った曲、またお二方の打ち込みの圧倒的巧さが際立ってますよね。この記事でも打ち込みで作る音楽への想いが語られておりました。打ち込みである以上オーケストラの音色を使ったとしても、オーケストラのシンセである、という考え方など…。従来の常識から外れて、空間が可変するようなアレンジを取り入れてみたりだとか。他にもたとえば、ループする音楽というのが特徴のゲーム音楽で、転調を多用するとうまくループに戻れなくなったりするのを、パズル的に考えて解決する…などけっこう踏み込んだ試行錯誤について語られていてありがたいです。ロボボプラネットはそれに加えて、“打ち込みの音楽でしかできないこと”を心がけているとのことで、


星のカービィ ロボボプラネット BGM「回歴する追憶の数え唄 」15分耐久版

カービィWii以降、「生っぽい音」との融合がすごく顕著な特徴かなと思っていて、カービィらしさのある音楽は幅広いなと、そんななかでここにきてロボボプラネットで聞ける打ち込み!感のある音楽がとても琴線に触れまくりです。